教育プログラムの理念と特色

本教育プログラムは、サービス・イノベーションを技術の単なる深化ではなく、技術とユーザと(経営)環境などを多面的に考察し、ユーザの視点に立脚したシステムを設計・開発できるサービス・イノベーター(SI)を教育することを目的とし、以下の特色をもちます。

  1. エクスペリエンス能力の養成
  2. 理工系知識の修得
  3. 経営管理系知識の修得
  4. 実践ITスキルの修得
  5. サービス・イノベーション研究

スパイラル修士教育プログラム

エクスペリエンスを軸にして、講義と研究を一体化



1. エクスペリエンス能力の養成

「サービスの知は実践の中にある」とよく言われますが、サービス受益者の視点から現場を見て感じる能力を養成することが重要です。そのため、夏休み2週間程度の短期集中型インターンシップでは、問題意識が持続しないという問題があったため、週1回半年程度の長期分散型インターンシップを通して、実問題を感じる(エクスペリエンス)能力を育成します。

長期分散型インターンシップ科目

サービス工学特別講義Ⅱ
プロスポーツ、医療、地下鉄、道路交通などに関するインターンシップを実施する。
サービスサイエンス特別講義Ⅱ
コンサルや行政に関するインターンシップを実施する。
インターンシップ


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2. 理工系知識の修得

問題を実感した後は、その問題解決に必要な幅広い知識を修得する必要があります。理工学研究科からは現在200科目以上の授業科目が提供されていますが、特に、高度IT・応用統計・データ分析・人間工学・ヒューマンインタフェース等の授業科目群が関連することになります。

理工研(IT・統計・人間工学系)専門科目

Webインテリジェンス論
Webアプリケーションの開発、セマンティックWeb、オントロジーについての講義および演習。
応用統計解析特論
ブートストラップに基づく様々なパラメータの複雑な推定量の標準誤差、バイアス、予測モデルの予測誤差の算出法について議論。
社会情報システム特論
ITSの事例を交えて、構造化分析手法やオブジェクト指向分析手法、人間の状況認識に基づいた情報システムの設計や評価などを講義。
ヒューマン・ファクターズ特論
安全管理上、また品質管理上、重要な問題を呈するヒューマンエラーについて、組織におけるマネジメントという観点から講義。
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3. 経営管理系知識の修得

2.と同様の背景から、ビジネス知識も修得する必要があります。ビジネス知識については、経営管理研究科が提供するマーケティング科目群が提供されます。

マーケティング科目

マーケティング戦略
レクチャー・文献研究および事例分析に基づいてマーケティング戦略における現代的課題を理解した後、ケースもしくは具体的な事例 に沿ってマーケティング戦略の立案を行う予定である。
経済性分析
技術戦略の経済学
マネジリアル・エコノミクス
サービス・マーケティング
理工研学生にマーケティングに関するエクスペリエンスを与えることを目的とする。現場見学、MTG参加、 マネジャークラスの講話から成る見学会を実施する。
市場競争と戦略
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4. 実践ITスキルの修得

問題解決には知識だけでなく、実践ITスキルも身につける必要があります。この点については、理工学研究科授業科目でも一部提供されていますが、今回新たに、より関連するITスキルとして、UMLモデリングスキルおよびテキストマイニングスキルを修得する科目を設置しました。

実践ITスキル科目

サービス工学特別講義Ⅰ
新しいITサービスを創出するための基盤技術としてモデリングの基礎と応用(実践)を教育する。
サービスサイエンス特別講義Ⅰ
サービスサイエンスの理念について講義するとともに、OAやインターネットの普及によりもたらされた大量の電子文書データを活用するテキストマイニング技術に焦点をあて、日本アイ・ビー・エム(株)東京基礎研究所において培われてきたテキストマイニングの実践技術を通して、新しいITサービスを考案する。
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5. サービス・イノベーション研究

1-4で獲得したエクスペリエンス・知識・スキルを基礎にして、サービス・イノベーションに関連した研究を進めて、修士論文としてまとめる。

ディスカッション
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