企業からのメッセージ

北城 恪太郎

慶應義塾大学 前特別招聘教授
(日本アイ・ビー・エム株式会社 最高顧問)

北城 恪太郎

少子高齢化が進む日本が経済活力を維持するためには、サービス産業の生産性向上が不可欠です。IBMは、2002年に米国カリフォルニア州にあるアルマデン研究所を中心にサービス研究グループを組織し、いち早くサービスサイエンスに取り組んできました。日本では、SSME (Service Science, Management, and Engineering) Universityを立ち上げ、継続的に産官学での論議を続けてきています。サービスサイエンス推進の目的は、サービスを科学的に捉えることだけでなく、実際のビジネスで効率よく、付加価値の高いサービスを適切にお客様に提供していくことにあります。サービス・ビジネスの最前線にいるIBCSでのインターンシップを中核にすえた本プログラムは、この目的達成に最適なものだと確信しています。多くの後輩諸君が、本プログラムを受講することを期待しています。


那須川 哲哉

慶應義塾大学大学院 理工学研究科 特別研究教授
(日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 シニア・リサーチャー)

那須川 哲哉

ITが普及しグローバル化が進む中「情報を制する者が世界を制す」という傾向がますます強まっています。世の中の無駄を排して持続可能性を高め、より魅力的なサービスを実現して社会を活性化していくためには、膨大なデータを分析し有効活用できるようにする技術やその技術を使いこなすスキルが重要です。このスキルによって、膨大なデータから課題を把握し、迅速に適切な対応を行い、その効果を見極めることが可能になります。 

本プログラムでは多様なデータの活用に関する最先端の技術を取り上げ、その概要だけでなく、実社会のサービスに具体的にどう適用され効果を出しているかを紹介していきます。さらに、実データを用いた演習を通じて、実践スキルと応用力を身につけて欲しいと願っています。 


児玉 公信

慶應義塾大学大学院 理工学研究科 特別研究准教授
(株式会社情報システム総研 取締役副社長)

児玉 公信

ソフトウエア工学に対しては製造業が、情報システム学に対しては建築学が先行モデルとしてさまざまなインスピレーションを与えてくれます。ではサービス工学に対してはどんな先行モデルがあるのか。最近気になっているのは看護学です。特に終末看護(ターミナルケア)、そこでは多くのプロフェッショナルが、患者が主人公として生ききることを支えます。

看護学では、早くからシステムズアプローチや質的研究が行われてきました。このことは、サービスの学問には、これまでとは異なる方法が必要ではないかというインスピレーションを与えてくれます。

さて、私の武器であるモデリングという技術は、データのモデル化から始まり、情報のモデル、概念のモデルというふうに、その対象を人に近づけるように発展してきました。これからは、主人公の感性をモデル化することになるのかもしれません。